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社会悪の根っこにあるもの:マタイ5~7章(その2)

十戒 スペシャル・コレクターズ・エディション 

マタイ5章のなかで、イエスは、『十戒』のいくつかを取りあげて簡潔なコメントを述べていく。

それらを見ていくと、昨今の社会問題の根底にあるものを見る思いをされるにちがいない。

 

『十戒』は、モーセの時代(BC16世紀)に、古代のイスラエルの民に神(創造者)から直接与えられた命令であるが・・。

たとえば、その一つとして、「あなたは姦淫を犯してはならない」(出エジプト記20章14節)というものがある。

聖書のなかで「姦淫」は一貫して非とされている“行為”であるが、イエスは、その律法を引き合いに出して、さらに次のように述べる。

「『あなたは姦淫を犯してはならない』と言われたのを聞きました。しかし、あなた方に言いますが、女を見つづけてこれに情欲を抱く者はみな、すでに心の中でその女と姦淫を犯したのです。」(マタイ5章27節:新世界訳)

イエスは、ある行為以前に、その行為に至りかねない悪い動機自体を非として退けるべきことを、ここで述べている。

 

(法律の制定された精神を理解してソレを守る態度があるなら、今日の多くの社会問題も激減するにちがいない。また、法律の抜け穴をくぐって悪事をなす者たちのために、イタチごっこのようにして新たな法律を制定する必要もなくなるにちがいない。)

 

イスラエルに与えられた律法は『十戒』だけでなく数百あり、その重要度をめぐっての論争が、1世紀当時の民の間にあった。

イエスは、「律法に通じた者」から、「師よ。律法のなかで最大のおきてはどれですか」と問われた際、次のように答えている。

「イエスは彼に言われた。『あなたは、・・・あなたの神エホバを 愛さねばならない』これが最大で第一のおきてです。第二もそれと同様であって、こうです。『あなたは 隣人を 自分自身のように愛さねばならない』律法全体はこの二つのおきてにかかって」います。(マタイ22章36~40節:新世界訳)

要約すれば、神と隣人への愛がすべての法律の基礎となっているとイエスは述べた。

 

聖書の別のところで、使徒パウロも、『十戒』を引用しつつ、次のように記している。

「『あなたは姦淫を犯してはならない。殺人をしてはならない。盗んではならない。貪ってはならない。』そしてほかにどんなおきてがあるにしても、その法典は、この言葉、すなわち、『あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない』に要約されるからです。愛は自分の隣人に対して悪を行ないません。ですから、愛は律法を全うするものなのです。」(ローマ人への手紙13章9,10節:新世界訳)

 

聖書で謳われている『愛』が世界に行き渡り、種々の法律の制定された理由を尊重する人々で満ちるなら、地球上から悪事は無くなるにちがいないハズなのであるが・・・。


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