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『鐘の鳴る丘』、『風光る日に』を見る [ドラマ]

『鐘の鳴る丘』 第一篇 隆太の巻
https://www.youtube.com/watch?v=r3wEVeosPlU

『風光る日に』
https://www.youtube.com/watch?v=fA5kpnWm-5k

『鐘の鳴る丘』、『風光る日に』を見る。

どちらの映画も、戦争のもたらした良くない実を示している。

戦後のドサクサの時期の映画である。そこでの人間模様を描いている。

『鐘の鳴る丘』は、戦災孤児たちの生活と彼らを救済するために立ち上がった青年(佐田啓二)を描いている。浮浪児をきたない物として排斥する人もいれば、助けようとする人もいた。自分も、自分の子供も、弟や妹も、浮浪児となる可能性が十分あったはずなのに、被害者・犠牲者に同情できない人々もいたようである。映画を見ると、そうした人の方が多く、助けようとする人は少数派であったように思える。それだけ、生きることがタイヘンで、他の人のことなど構っていられない状況だったということなのだろう。

当方は、『鐘の鳴る丘』のラジオ放送も聞いていないし、映画も見ていない。それでも、「戦災孤児」という言葉は知っていた。

また、しばらく前、浅田次郎原作のテレビドラマ『シューシャイン・ボーイ』を見た。感動的なドラマだった。そこでは戦災孤児から成りあがった男(西田敏行)と彼を戦火から救い出し子供のように養育した男(大滝秀治)の関係が描かれていた。

「シューシャイン・ボーイ」 その2
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2010-11-06


『風光る日に』も、戦後のドサクサが生み出したモノが描かれている。他人の子供を自分の子供のように慈しむことのできる人は、主人公同様の経験の持ち主なのかもしれない。


『鐘の鳴る丘』で、アマゾン検索したら、次の書籍が示された。その紹介文をみると『鐘の鳴る丘』は進駐軍の指示で製作されたことが示されている。そのようなことは、他の映画でもあったと聞いている。多分、事実であろう。

「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ ─ 廃墟・占領・戦後文学

「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ ─ 廃墟・占領・戦後文学

  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2012/01/26
  • メディア: 単行本




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