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朝鮮映画『授業料』(1940 年高麗映画社製作)を見る  [ドラマ]

Tuition Fee(1940)
https://www.youtube.com/watch?v=RcnbxKu0utE

朝鮮人小学生の作文を原作とする映画だそうである。高峰秀子が演じた『綴り方教室(1938)』も、小学生の作文が原作である。どちらの家庭も貧しいが、両者ともに学業優秀だ。日本植民地時代の朝鮮と同時期の日本の子どもたちの様子を知ることができる。対比して見るのもオモシロイ。

[ENG] Composition Class 綴方教室 (1938) Director Kajiro Yamamoto, Assistant Director Akira Kurosawa
https://www.youtube.com/watch?v=BEyP2Ih4TD0&t=3081s


『授業料』では、祖母と孫(男)の関係が中心に描かれる。朝鮮では、ことのほか孝行や長幼の序を大切にすると聞く。それは映像からも伝わってくる。ソフトバンクの孫さんは、ずっと時代があとになるが、祖母との関係はこのようなものではなかったろうかと思いつつ見た。

孫正義氏 生い立ちを語る 2010年6月25日
https://www.youtube.com/watch?v=DYjooacju_8


以下は、映画『授業料』(1940 年)について、行われた京大のセミナーのサイト(PDF)

京都大学人文科学研究所共同研究班 公開セミナー
映画『授業料』(1940 年)と戦時期朝鮮の教育状況
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/06/kokaisemina.pdf

**以下は、上記サイトからの引用**

日 時 2015 年 6 月 13 日(土)午後 2 時~5 時
会 場 京都大学人文科学研究所本館1階 セミナー室1
参加費 無料
(1)「朝鮮映画『授業料』発掘と映画史的価値」
チョン・ジョンファさん(韓国映像資料院専任研究員)

(2)映画『授業料』上映(1940 年制作、字幕つき、80 分、韓国映像資料院提供)

(3)「戦時期朝鮮の教育状況」
カン・ミョンスクさん(韓国・培材大学校教授・韓国教育史)
(発表は韓国語、通訳あり、資料などは日本語)

朝鮮映画『授業料』(1940 年高麗映画社製作、崔寅奎・方漢駿共同監督)は、日本語新聞『京城日報』「小学生綴り方(作文)」募集で朝鮮総督府学務局長賞を受賞した朝鮮人小学生の作文をもとにつくられた映画です。1938 年に朝鮮教育令を改正して学校教育を奨励していた朝鮮総督府の政策と、貧しい生活をする朝鮮人家庭の状況がこの映画に反映しています。当時評判となったこの映画は、長く所在不明でしたが、昨年中国にフィルムが残っていることがわかりました。

フィルム発掘を担当したチョン・ジョンファさんに、植民地時期朝鮮映画史において「授業料」が占め
る位置とその価値について解説していただきます。

植民地期朝鮮教育史の専門家であるカン・ミョンスクさんには、当時の教育状況、教育問題に対する朝
鮮人の認識などについて説明していただきます。

関心ある方々のご参加を歓迎します。

**引用、ここまで**


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